習慣道場だより

感情は“行動”でコントロールできる

2025年9月28日

小さな一歩が気持ちを変えるヒント

行動から感情が生まれる

「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」
この有名な言葉は、
19世紀アメリカの哲学者・心理学者ウィリアム・ジェームズによるものです。

私たちは普段、感情が先にあって、
その結果として行動が生まれると考えがちです。
「落ち込んでいるからため息をつく」「イライラしているから口調が荒くなる」など、
感情が行動を引き起こしていると思いやすいですよね。

でも実は、その逆も大いにありえるのです。
つまり、行動が感情を変える――という視点です。
この考え方は、心理学の世界でも実証されており、
「行動療法」や「認知行動療法」といった手法にも取り入れられています。

身近な実践例

「行動で感情を変える」と言われても、
ピンとこないかもしれません。
ですが、実は私たちは日常の中で、
無意識のうちにその効果を体験しています。

たとえば…
・元気が出ない朝でも、背筋を伸ばし、
 胸を張って大きく深呼吸すると、
 気持ちが少しずつ明るくなってくる。

・イライラしているとき、あえて「ありがとう」と
 声に出して言ってみると、不思議と心が落ち着く。

・落ち込んでいるときでも、
 鏡の前でニコッと笑顔をつくると、
 いつの間にか気分が軽くなる。

どれも特別な道具や時間は必要ありません。
ほんの小さな「行動の変化」だけで、
気分のスイッチを切り替えることができるのです。

感情を整えるには、まず“行動”から

感情というものはとても繊細で、
自分の意志でコントロールするのは難しいもの。
「怒っちゃダメ」「落ち込むな」と言われても、
そう簡単に切り替えられないですよね。

だからこそ、直接コントロールするのではなく、
“間接的に働きかける”という方法が有効です。

その手段が、「行動」です。
身体を動かす、声に出す、姿勢を変える――
そんなシンプルな行動を通じて、
感情にポジティブな影響を与えることができます。

「心を変えるには、体を使う」
これはとても実践的で、効果的なアプローチです。

今日からできる、小さな一歩

「感情を変えるために行動する」
そう聞くと、何か大きなことをしないといけない気がしますが、
実際には小さなことで十分です。

たとえば…
・通勤途中に、空を見上げて深呼吸してみる。
・コンビニの店員さんに「ありがとう」と笑顔で伝える。
・鏡を見るたびに、少しだけ微笑んでみる。

このように日常の中でできることばかり。
しかも、すぐに効果を感じられることもあります。

心が重たいと感じたときこそ、
ぜひこの「行動から感情へ」のアプローチを試してみてください。
あなたの気持ちを、そっと後押ししてくれるはずです。


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